研究者を設備面から研究開発を支援するために、本学キャンパス内に施設園芸の実験が可能な温室(通称:ロバスト温室)を、2019年3月29日に第一農場 酪農生産研究施設(牛舎)近傍に2棟設置しました。
このロバスト温室では、北海道の気候に対応した熱および光の管理技術、バイオガスプラントの熱利用、北海道の農産物の特性に合わせた新規な生産方法の検証、農業支援ロボットの開発、その他施設園芸の生産性向上に資する要素技術の開発などを行うことを目的としています。
ロバスト温室の設置に当たっては、それらの研究項目を十分に考慮した設計を行う他、温室内の農作物の保守・維持を担当するチームを設置することで、農作物の栽培設備を持たない研究者でも、自身の研究シーズを生産現場で実証試験できる研究環境を整備でき、本学の地域特性を生かした研究開発力の強化が期待されます。
- 波長変換フィルムによる水耕野菜の生産性と品質の向上
農学研究院・教授・鈴木 卓 - 醸造用ブドウの促成育苗システムの開発
農学研究院・講師・実山 豊 - 北海道の森林と林業のロバスト化
農学研究院・講師・斎藤 秀之 - 省エネルギー温室を実現する透明真空断熱壁体の開発
工学研究院・准教授・葛 隆生 - ハウス内の通信機能を有した測定機器の開発
工学研究院・准教授・森 太郎 - バイオガスプラントの全体最適化とツール開発
工学研究院・教授・石井 一英 - 発光フィルムを用いた農作物の成長育成(YouTube)
工学研究院・教授・長谷川 靖哉