ニュース・イベント
2019年08月08日

2Robust BOSAI シンポジウム 開催のお知らせ

2019年10月1日

10月1日、北海道大学フロンティア応用科学研究棟 鈴木章ホールにて、「第2回Robust BOSAI シンポジウム」を開催します。

趣旨/Purpose

北海道大学とロバスト農林水産工学科学技術先導研究会は、昨年度より「ロバスト農林水産工学研究開発プラットフォーム」を立ち上げ、現場ニーズに基づく次世代農林水産工学の技術開発を進めています。

近年、北海道の農林水産業のフィールドは、従来の発想では対応できないような自然災害に脅かされており、「新たなステージ」に進みつつある自然災害に対する防災力強化、フィールドのロバスト化(堅牢化)は喫緊の課題と言えます。そこで、我々はSociety 5.0を目指した高度な技術やノウハウの共有、新たな研究開発、防災教育と人材育成までを実現するため、産学官コンソーシアムの更なる発展を目指して、「第2回防災技術イノベーション研究会 Robust BOSAI シンポジウム」を開催致します。

プログラム前半は、昨年の北海道胆振東部地震で甚大な被害を受けた厚真町の宮坂尚市朗町長による特別講演のほか、2名の講演者による基調講演を行います。後半は、前半の講演者と本学の教員がパネルディスカッションを行います。北海道胆振東部地震から学ぶ複合災害対策に焦点を当て、産学官のこれまでの調査で得た知見について解説すると共に、昨年度設立した「ロバスト農林水産工学研究開発プラットフォーム」の活動成果報告も交え、今後の課題や発展について議論します。多くの方のご来場をお待ちしております。

ロバスト防災フライヤー2019完成

概要/Abstract

【主 催】北海道大学ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点

【後 援】北海道大学広域複合災害研究センター

【日 時】令和元年10月1日(火)13:30~17:00(開場12:30)

【会 場】北海道大学フロンティア応用科学研究棟2F 鈴木章ホール(札幌市北区北13条西8丁目)(アクセスマップ)

【参加費】無料(※シンポジウム終了後の交流会のみ会費3,000円)

【プログラム】 進行 清水 康行 北海道大学 工学研究院 教授

  13:30 開会挨拶 瀬戸口 剛 北海道大学 工学研究院長 教授

  13:40 特別講演 「平成30年北海道胆振東部地震からの教訓」 宮坂 尚市朗 北海道 厚真町長

  14:40 基調講演 「森林と共に生きる街「LOOP 50」建設構想」

             小林 利道 株式会社大林組 設計本部 プロジェクト設計部長

            「“Open”であること・・・OpenData・OpenScience・OpenSource・OpenGovernment」

             古川 泰人 Code for Japan、株式会社MIERUNE取締役

  15:20~15:30 休憩

  15:30 パネルディスカッション
       コーディネーター: 泉 典洋  北海道大学 工学研究院 教授
          パネリスト: 宮坂 尚市朗 北海道 厚真町長
                 小林 利道 株式会社大林組 設計本部 プロジェクト設計部長
                 古川 泰人 Code for Japan、株式会社MIERUNE取締役
                 渡部 要一 北海道大学 工学研究院 教授
                 中嶋 唯貴 北海道大学 工学研究院 准教授
                 佐藤 久  北海道大学 工学研究院 教授
                 田部 豊  北海道大学 工学研究院 教授

  16:55 閉会挨拶 岡田 成幸 北海道大学 広域複合災害研究センター 特任教授

  17:30~ 交流会(会場:北海道大学北部食堂、会費3,000円)

【申込み方法】下記よりお申し込みください。

  ・ロバスト会員の方、もしくは過去のイベントに参加登録された方はこちら

  ・ロバスト会員ではなく、初めてイベントの参加登録をされる方はこちら

報告/Report

 ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点は,10月1日(火),北海道大学大学院工学研究院フロンティア応用科学研究棟鈴木章ホールにおいて,「第2回防災技術イノベーション研究会 Robust BOSAIシンポジウム」を開催しました。

 近年,北海道の農林水産業のフィールドは,従来の発想では対応できないような自然災害に脅かされており,「新たなステージ」に進みつつある自然災害に対する防災力強化,フィールドのロバスト化(堅牢化)は喫緊の課題と言えます。この現状を踏まえ,北海道大学とロバスト農林水産工学科学技術先導研究会は,Society 5.0を目指した高度な技術やノウハウの共有,新たな研究開発,防災教育と人材育成までを実現するため,昨年度「ロバスト農林水産工学研究開発プラットフォーム」を立ち上げ,現場ニーズに基づく次世代農林水産工学の技術開発を進めています。

 今回のシンポジウムでは,北海道胆振東部地震から学ぶ複合災害対策に焦点を当て,産学官のこれまでの調査で得た知見について解説すると共に,昨年度設立した「ロバスト農林水産工学研究開発プラットフォーム」の活動成果報告も交え,今後の課題や発展について議論しました。

 まず,瀬戸口剛工学研究院長の開会挨拶の後,宮坂尚市朗厚真町長が,「平成30年北海道胆振東部地震からの教訓」と題して特別講演を行い,震災被害や当時の苦労,復興の現状について語りました。次に,小林利道株式会社大林組設計本部プロジェクト設計部長が,「森林と共に生きる街『LOOP50』建設構想」と題して基調講演を行い,木材を用いた循環型都市の将来像を提示しました。続いて,古川泰人株式会社MIERUNE取締役が,「“Open”であること・・・OpenData・OpenScience・OpenSource・OpenGovernment」と題して基調講演を行い,インタラクティブな情報の重要性を示しました。

 後半は,パネルディスカッションの話題提供として,渡部要一工学研究院教授,中嶋唯貴工学研究院准助教,佐藤 久工学研究院教授,田部 豊工学研究院教授の4名から講演があり,地震から一年間追跡した調査内容や,震災時に必要な工学技術などについて紹介しました。続いて,泉 典洋工学研究院教授がコーディネーターを務め,宮坂氏,小林氏,古川氏と話題提供者,計8名によるパネルディスカッションが行われました。会場からの質問・意見を集約するシステム「Sli.do」の利用により,参加者とパネリストの間で双方向に活発な意見交換が行われました。最後に,岡田成幸広域複合災害研究センター特任教授の閉会挨拶により,本シンポジウムは盛会裡に終了しました。

 今回のフォーラムには,行政機関,農林水産業の関連団体,民間企業などから約100名が参加し,多くの方々から「興味深いシンポジウム」との意見を頂くとともに,防災への関心の高さが窺われました。

報告PDF

その他/Others