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2019年09月11日

「NoMaps 釧路根室(兼  ロバスト農林水産工学「科学技術先導研究会」)」参加

趣旨/Purpose

ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点は、豊かな自然に恵まれ、酪農業や水産業の盛んな釧路・根室地域で初開催となるNoMapsのカンファレンスに、初めて参加することになりました。水産業や農業を、テクノロジーとのコラボレーションによって、より堅牢なものにすること(ロバスト化)を目指したプロジェクトの数々を紹介します。どうぞ奮ってご参加ください。

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概要/Abstract

【日 時】2019年9月11日(水)13:00~17:50

     (※上記のうち、北大ロバスト拠点事業のセッションは、16:10~17:40です。)

【会 場】釧路プリンスホテル(釧路市幸町7丁目1)

【主 催】大地みらい信用金庫、一般財団法人大地みらい基金

     北海道大学ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点

【共 催】NoMaps実行委員会

【主 管】NoMaps釧路・根室実行委員会

【協 力】クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

【対象者】どなたでもご参加いただけます。※下記参加申込書にて事前登録が必要です。

【登録方法】参加申込書はこちら ※9月6日締切

【参加費】無料

【プログラム】

13:00-13:20 オープニング

  13:20-14:30 セッション1 パネル形式「地域課題解決とハッカソン」

  14:40-15:50 セッション2 パネル形式「観光体験を補完し増幅させるテクノロジー 

                        ~テクノロジーが北海道観光にもたらす恩恵~」

  16:10-17:40 セッション3 「根釧地域の基幹産業をロバスト化する!」
(第9回 ロバスト農林水産工学「科学技術先導研究会」)

         モデレーター 北海道大学工学研究院 研究院長 瀬戸口 剛

         発表者1 北海道大学ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点代表 増田 隆夫

               「北海道大学ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点の取組み」

         発表者2 北海道大学ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点 田熊 秀行

               「北大ロバスト拠点研究シーズの紹介」

         発表者3 北海道大学農学研究院 准教授 岡本 博史

               「ICTを活用したスマート農業 ~農業のロボット化と情報化~」

         発表者4 公立はこだて未来大学 教授 和田 雅昭 氏

               「2030年の水産業」

  17:40-17:50 クロージング

報告/Report

 ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点は,9月11日(水),釧路プリンスホテル会議場において開催された「NoMaps釧路・根室」を共催しました。
 「NoMaps」は,北海道を舞台に新しい発想や技術によって,より良い未来を創ろうとする人々の交流を目的としたコンベンションです。今大会は,釧路・根室管内の基幹産業である水産・酪農・観光業と,最先端の工学・情報技術をつなぐ場を設け,大学研究機関,情報工学関連企業と地元起業のマッチングによる新技術の開発,新規事業の創出および地域基盤産業の強靱化とイノベーションを目的に,「NoMaps釧路・根室」の名称で釧路にて初めて開催されたものです。プログラムは,セッション1「観光業×テクノロジー」,セッション2「情報技術」,セッション3「水産・酪農業×テクノロジー」の3部に分かれ,当ロバスト拠点はセッション3(第9回 ロバスト農林水産工学「科学技術先導研究会」)を担当しました。
 まず,瀬戸口剛工学研究院長がモデレーターとしてセッション3の趣旨を説明した後,増田隆夫工学研究院教授が,「北海道大学ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点の取り組み」と題して,当拠点事業の目的と組織・運営体制,活動実績について説明しました。次に,田熊秀行工学研究院特任教授が,「北大ロバスト拠点研究シーズ」と題して,当拠点が手がける温室プロジェクトや,ロバスト農林水産工学研究開発プラットフォームの各分科会の代表的な研究シーズ,そして釧路・根室地域の農林水産業に関連すると考えられる研究シーズを複数紹介しました。続いて,岡本博史農学研究院准教授が,「ICTを活用したスマート農業 ~農業のロボット化と情報化~」という表題で,田植機の自動操舵や安全センサー,リモートセンシング技術について動画を交えて説明しました。また,スマート農業の推進を目的とした,タイ王国との連携協定の活動にも触れました。最後に,和田雅昭公立はこだて未来大学教授が,「2030年の水産業」と題して,情報処理技術を融合した新たな研究分野である「マリンIT」について,水産試験場や漁業者と一体で取り組んでいる持続可能な沿岸漁業の実践を紹介しました。
 今大会には,民間企業や行政機関などから234名が参加しました。セッション終了後,多くの参加者が当研究会に入会を希望するなど,先端技術に対する地域の関心の高さが窺われました。