開催趣旨
近年、スマート農業などバイオ系産業ではIoT技術が欠かせないものとなってきているが、多くの場合,独学により修得する事が求められている。
National InstrumentsのLabVIEWは直感的にデータの集積および装置の制御のプログラムを容易に作成することができるプログラミング言語である。このプログラミング言語は製品化された装置やプロトタイプの装置開発など、IoTの現場での装置開発で活用されている。そこで、本企画では、デジタルとバイオの人材育成を目的として、LabVIEWセミナーを開催する。IoT技術者を育成するために、LabVIEWによるプログラミング言語の有用性を紹介し、特に農業や医療などバイオ分野のIoT技術者として活躍できる人材を育成したい。
本セミナーでは、National Instrumentsの提供するe-Learningによるオンデマンドでのワークショップを行う。受講申請の後、4名以下のグループに分けて、オンデマンド授業を各自で受講してもらう。次いで,研究テーマに沿ったプログラミング案を提案し、実物のセンサーやDAQ(アナログ信号-デジタル信号データ集積-制御モジュール)を使って、センサー信号の集積、分析、ビッグデータ化するまでの一連の作業を自動で行うシステム開発を実習する。
ワークショップでは、実際の農業分野へのIoTの活用例を学習するとともに、開発したプログラムについて発表を行い、有識者による審査により、優秀賞を贈呈する。
さらに希望者はLabVIEW技術者認定試験を受験して、認定技術者の資格の取得の機会につなげてもらいたい。フライヤーは、こちら
主催 北海道大学大学院農学研究院 北海道ワインのヌーヴェルヴァーグ研究室
共催(予定)「知」の集積と活用の場🄬 ロバスト農林水産工学研究開発プラットフォーム
協力 ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点
募集範囲、人数 バイオ系学部に所属する大学院生やポスドク等の若手研究者 最大40名
講師 川口俊一(地球環境科学研究院)、石井一暢(農学研究院)
受講料 無料(パソコンは各自用意してください,インターネット通信料は各自負担)
実施スケジュール
令和4年
2月14日(月) 実施告知,募集開始
2月28日(月) 受講グループ (4名以下)の決定,受講生へのアナウンス
3月1日(火)- 3月11日(金)
1. グループごとにMyDAQとLabviewライセンスを受け取ってインストール作業を行う。
2. グループのメンバー全員がインストールを完了させたところで、グループごとに下記のオンデマンド授業を受講しながら、プログラミングを行う。
オンデマンド授業
第1回 LabVIEWの基礎
https://learn.ni.com/learning-paths/labview-core-1-japanese-2020
内容:
・LabVIEW 実践集中コース 1へようこそ
・LabVIEWの概要
・はじめての測定 (NI DAQデバイス)
・はじめての測定 (他社製の計測器)
・既存のアプリケーションを学習する
・はじめてのアプリケーション作成
・デバッグとトラブルシューティング
・ループを使用して繰り返しコードを実行する
・データのグループを扱う (配列、波形)
・条件に基づいてコードを実行する
・ファイルにデータを読み書きする
・コードを再利用する
・混合データタイプのデータをグループ化する
・タイプ定義を使用してデータタイプの変更を伝播する
・シーケンサを実装する
・高級 I / O
・次のステップ
第2回 LabVIEWの実用的応用I
https://learn.ni.com/learning-paths/labview-core-2-2020-japanese
内容:
・複数の並列ループを実装し、ループ間でデータを転送する
・ユーザインタフェースイベントに応答するアプリケーションを作成する
・実証済みのデザインパターンを使用して、ユーザ主導の堅牢なアプリケーションを実装する
・アプリケーションの構成設定を管理する
・アプリケーションのエラー処理方法を開発する
・アプリケーションで実行ログを生成する
第3回 LabVIEWの実用的応用II
https://learn.ni.com/learning-paths/data-acquisition-using-labview-japanese
内容:
・正確な計測を行う高パフォーマンスの統合型データ収集システムを開発する
・NIデータ収集ハードウェアを使用して、センサ(熱電対や歪みゲージなど)からデータを収集する
・LabVIEWおよびNI-DAQmx APIの理解をさらに深めて、アプリケーションを作成する
・エイリアシングや不正な信号接地による計測エラーを解決する
・ハードウェアおよびソフトウェアトリガを使用して計測を開始する
・シングルポイント/バッファ型アナログ波形を収集および生成する
・デジタル信号を収集および生成する
・信号調節を使用して、収集信号の品質を向上させる
・複数のデータ収集とデバイスを同期させる
第4回 LabVIEWの実用的応用II
内容:
・グループごとに、農業・バイオ分野に利用するプログラムを作成する。
・メールで必要なセンサ類を要求してもらい、MyDAQに接続して、計測モデルを制作する。
オンラインプレゼンテーション
3月14日(月)の週,いずれかの日程:オンラインでプレゼンテーションを実施して、優秀賞を贈呈する。
審査員(予定)
川口俊一(地球環境科学研究院)
石井一暢(農学研究院)
曾根輝雄(農学研究院)
受講申込方法
t_kawa*ees.hokudai.ac.jp (*を@に変更してください。)宛,氏名,所属,学年(または職名)を,メールで送付してください。その際,件名を「LabVIEW応募」としてください。
本事業に関する問い合わせ先:北海道大学大学院農学研究院 北海道ワインのヌーヴェルヴァーグ研究室
nouvellevague*agr.hokudai.ac.jp (*を@に変更してください。)