ロバスト連携プロジェクト

家畜糞尿由来廃棄物の農地散布を最適化するための衛星画像利用システム開発

2019年度宇宙航空科学技術推進委託費
「家畜糞尿由来廃棄物の農地散布を最適化するための衛星画像利用システムの開発」

2019年7月5日
文部科学省の「宇宙航空科学技術推進委託費 宇宙利用技術創出プログラム」に、北海道大学 農学研究院 内田 義崇 教授が提案していた「家畜糞尿由来廃棄物の農地散布を最適化するための衛星画像利用システムの開発」が採択されました。

事業概要

牧草地・畑作地における肥料として家畜糞尿由来の栄養素(バイオガスプラントから排出される「消化液」)を最も効果的に活用するために、衛星画像から定期的に生育量や土壌水分量を推定し、地上部での農作業(肥料撒布等)との関連をデータベース化する。さらに、土壌微生物や環境負荷等の調査結果と併せて、効率の良い消化液の利活用スケジュールを構築するシステムを開発する。

事業期間

令和元(2019)年度~令和3(2021)年度

実施体制

主管実施機関
北海道大学 農学研究院(内田 義崇 教授)

共同参画機関
北海道大学 理学研究院(石田 哲朗 特任助教)
上士幌町農業再生協議会(上士幌町、上士幌町農業協同組合、上士幌町農業委員会)
住商アグリビジネス株式会社

背景 

北海道・上士幌町では家畜糞尿が集約的に管理されている。

今上士幌町で課題となっていること
  • 散布量やタイミング、気候などの影響を受けてばらつく消化液の効果を把握することが困難。
  • 消化液を散布することにより生じうる環境負荷リスクが定量しにくい。
  • 地域全体に及ぶ消化液の影響を把握することが難しい。
目的

市町村レベルで家畜糞尿由来廃棄物散布の効率化を目指すシステムを開発する。

内容 

衛星画像データを用いて作物生育状況を把握し、地上データと合わせ糞尿散布スケジュールを立てる。そのことで 糞尿由来栄養素リサイクル効率を最大化し、環境負荷を低減し農業生産力を高める。

宇宙航空科学技術推進委託費について
https://www.mext.go.jp/a_menu/kaihatu/space/jigyou/detail/1347482.htm